華やぎの系譜

 

昭和2年の創設以来、145回を数える「美展」は、染織の名匠たちの手による高級呉服の逸品会として、きもの文化の発展に貢献してきました。巧みな意匠と確かな技術が時代の美意識と出会う時、そこには単なる和装品に留まらず、芸術品と呼ぶにふさわしいまでに昇華された珠玉の作品が生まれ、美の歴史を重ねてきたのです。今回は各時代の美意識がしのばれる美展図鑑の表紙で、その華やかな歩みをたどってみました。

華やぎの系譜 初期

美しき限りを示すもの
日本ではじめてファッションショーが開催されたこの年、産声をあげた染織逸品会は、往時の名匠たちがその技と心を競い合い、染織界にセンセーショナルを巻き起こしました。
新御国調
前年に満州事変が勃発し、長い戦時体制へと突入していく時代。美展は、ぎりぎりの自由表現の中で、日本の美の復興を追求。
聚美豊麗模様
ハナ、ハト、マメ。自然への親しみや感謝をこめて小学校の教科書に記されています。第20回の美展では、豊かで美しい自然を表現した作品が多く発表されました。
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